過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】

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197: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:22:32.14 ID:tmAx92Kao
大丈夫、まだ逃げ切れる。深雪がこの手の話題で絡んでくるのなんていつものこと。

これは単なるカマかけにすぎない。深雪も初雪も何も気づいてない。だから大丈――

198: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:23:53.55 ID:tmAx92Kao
「へ？や、な、な、なん……？」

199: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:25:11.17 ID:tmAx92Kao
でも、何故……どうやって？

今までコイツらに叢雲の狙いが勘付かれるヘマなんてしなかったハズだ。

200: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:25:57.42 ID:tmAx92Kao
「む、叢雲ちゃん」

吹雪が、まだいくらか赤い頬を両手で押さえながら言った。

201: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:27:38.60 ID:tmAx92Kao
叢雲が返事をした瞬間、図ったように背後から音がした。

それは談話室を使う時にはいつも聞くことになる、あの甲高くて耳障りな、キイキイという木が擦れるような音だった。

202: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:29:26.17 ID:tmAx92Kao
「ぁ……、そん、な」

吹雪たちには、すべて聞こえていたのだ。

203: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:32:55.27 ID:tmAx92Kao
だが今の叢雲には、そんなささやかな願いすら叶うことはない。

だって、そう。

204: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:34:49.95 ID:tmAx92Kao
「あのな……『上手くいったと思った時が、一番危ない』んだぜぇ？」

「～～～～～～～～～～～～～～！？」

205: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:35:47.50 ID:tmAx92Kao
なぜならば。

「さあて、叢雲ちゃんは司令官に見せるために、どーんな服を選ぶのかなあ？」

206: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:36:40.69 ID:tmAx92Kao
「も、もうかんべんして頂戴……」

「おおっと、逃がさねえぜ～」

「もうちょっと、詳しくっ……！」

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