過去ログ - 雷「もっと私に頼っていいのよ?」提督「ロリ母性にダメにされるぅぅ!」
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21: ◆7SHIicilOU[saga]
2016/04/05(火) 19:14:00.68 ID:SqFAehHXo

「どうしたの?」

 けれど、聞くわけにはいかない。
変な寝言を言いはしなかったか?
なんて、聞かれたら不味い事があると言っているみたいなものじゃないか。

「……なんで居るんだ?」

 だから、当たり障りのない。当たり前の事を聞く。

「司令官が心配だから」

 当たり前のように返された。
用意してたかのように、単純な計算問題に答えるように。

「心配されるようなことなんて……ない」

 少し言い淀んだ。寝起きだからではないと思う。

「皆が司令官の事をどんな風に言ってるか知ってる?」

 心臓が跳ねた。口からでそうな程に。

「真面目で堅実で、頼もしくて融通が利いて。信頼できて」

 けれど心配したような言葉はでてこなかった。
だからこそ、そんなことを言いだした理由がわからなくなった。

「でもね、そんな人居るかしら? 多分居ないわよね。
 居るとしたらそれは自然にそうなったんじゃなくて、そうあろうとし続けてる人だと思うの」

 再び、心臓が跳ねた。
見透かされているようで、見抜かれているようで、見破られているようで。

「それはきっと凄い大変な事だと、私は思うのよ。
 愚痴を言わず、泣き言を言わず、甘えず、頼らず。
 とっても……とっても大変だと思うの」


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