11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:25:00.15 ID:lqZk7NNG0
「『本当に楽しそうに、幸せそうに笑う子だ』……そう言っていたよ。それで決めた」
この話を聞くのは初めてだ。
部長さんもプロデューサーさんも、一言も言わなかった。
「俺には苦手なタイプのアイドルの選考だ。ならばあいつを、連れてきた社長を信じてみようと思った。だから、感謝するならあいつにしておけ」
「はい! 私を選んでくれて、デビューさせてくれてありがとうございました!」
「……は?」
理解できないものを見たように、部長さんが固まる。
その姿に堪えきれず、笑ってしまった。
「おい、理解できたか?」
「あははは、ごめんなさい。ただ、いいプロデューサーが二人もいて、私は幸せだなって思っただけです♪」
「ちっ、ったく……」
部長さんが少しイラついた様子で立ち上がる。
こうなったら部長さんが勝てないのはいつものことだ。
本当に、凛ちゃんに似ている。
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