過去ログ - 向日葵「………いい加減にしてくれません?」
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3: ◆iIrYk5PFAs[saga]
2016/04/05(火) 20:53:15.07 ID:CjqGJhcZ0
櫻子「……え?」

一瞬櫻子は何を言われたのかわからなかった。


向日葵「いい加減してくれませんの、と言ったのです」


いつもの向日葵なら、ここで櫻子にげんこつを一発お見舞いし、そこからくどくどと説教に入るところだ。
それが、何もしてこない。その上……今までに見たことがないほど、冷たい目をしていた。
こんな向日葵は、見たことがない。
櫻子はそんな向日葵に怖気付いた。


櫻子「な、なにかっかしてんのさ。カルシウム足りてないんじゃないの?」


恐怖を紛らわそうと、咄嗟にそんな悪態をつく。


向日葵「……そういうのですのよ。そういうの、もうやめてくれません?」

櫻子「ど、どういう意味さ」

向日葵「言葉通りの意味ですわ。正直、貴女の相手ってすごく疲れるんですの」


冷たい目のまま、向日葵は語る。
そこに、今まで櫻子に手を焼きながらも面倒を見ていた優しい幼馴染みの面影はなかった。


櫻子「…………っ」


何か言い返さなければ。
そう思っても、声は出ない。
それは別人のようになった向日葵が怖かったからなのか……言い返す言葉が見つからなかったからなのか。


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