過去ログ - 向日葵「………いい加減にしてくれません?」
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8: ◆iIrYk5PFAs[saga]
2016/04/05(火) 21:48:05.45 ID:CjqGJhcZ0
櫻子「……………っ!」


そこで、櫻子は目を覚ました。
何がなんだかわからず、とりあえず自分が机に突っ伏しているという状況だけは把握する。

むくりと起き上がる。腕は痺れ、口の中は舌を噛みきったように痛い。びっしょりとした汗で額に前髪がくっついてくる。

最悪の寝覚めである。櫻子は意識が覚醒してくるのを感じながら、自分が何をしていたのかを思い出していた。
机には英語の教材とノートが広がっており、ノートには(1)と書かれたきり何も書かれていない。
櫻子は思い出していた。そうだ、今日は夏休み最後の一日で―――

全く宿題が終わらなくて、向日葵に泣きついたんだっけ。


そこで、はっと思い出す。
そうだ。向日葵に勉強を見てもらったけどやっぱり全然乗り気になれなくて…
向日葵に宿題を写させてもらうよう頼み込んだら、急に人が変わったようになって……
気付いたら、わたしを置いて、どこかへ……


櫻子「ひ、向日葵っ!!」

向日葵「きゃっ!?」


そうだ!向日葵を追いかけないと。
追いかけて、今度こそ……今度こそ……今度こそ……なんだっけ?
まぁいい!待ってろ向日葵!わたしを置いていくなんて、許さないからな!……って、あれ。


櫻子「……え?向日葵?」

向日葵「ど、どうしたんですの急に」


どういうことか、向日葵は目の前にいる。


櫻子「なんでいるの?」

向日葵「さすがにそれは酷くありません!?」

櫻子「え!?いや、ごめん……」


反射的に誤ってしまった。
しかし、なんだろう。このやりとりも、ひどく懐かしい気がする。
つい昨日までもこんな調子だったのに、おかしな話だ。




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