過去ログ - 屋上に昇って.
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141:名無しNIPPER[saga]
2016/04/23(土) 23:26:13.23 ID:XpbS07Gqo

「ありがとうございました、先輩。ずっと言いたかったんです。
 こさち、先輩がいてくれたから、ここまで生きてきました」

 俺には、その言葉の意味がまったくわからなくて。
 こさちが泣いている意味だって、よくわからなかった。

「柚原志乃の読んでいた本に、本当の恋ができるのは、女だけ、って書いてありました。
 こさち、それでもかまわないです」
 
 涙をぬぐいもせずに、隠そうともせずに、こさちは笑って、言葉を続ける。

「大好きです、先輩。こさち、柚原志乃や、藤宮ちはるとして生まれたかったって思うくらいに。
 でも、こさちはこさちだから。守ってもらったから。こさちはこさちとして、生きていくんです」

 だから、先輩が苦しいときは、思い出してくださいね。

「先輩がいたから生きてきた存在がいたってこと、ちゃんと、思い出してくださいね」




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