過去ログ - 屋上に昇って.
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147:名無しNIPPER[saga]
2016/04/24(日) 23:15:53.62 ID:+7NlXydio

 でも、一度だけ例外がある。

 スクイと俺が同時に存在し、しかも第三者がそれを認識していた場面。

 嘉山孝之が、俺を鷹島スクイと呼んだとき。
 
 あのとき、俺は体の操縦桿を手放して、鷹島スクイが成り代わった。

 スクイが、嘉山との対面を、俺の代わりに果たした。

 そのとき俺は、屋上の更に上、給水塔のスペースで目をさました。

 体がひとつしかないなら、俺とスクイは同時に存在できない。
 嘉山はたしかに、スクイと話をしていた。だったら、『からだ』を使っていたのはスクイだ。

 スクイが俺の前に存在できるのは、『頭のなか』か、『第三者が不在の場所』だけ。
 
 俺があの日目を覚ました時、傍にいたのはこさちだった。

『からだ』を使っていたのがスクイなら、俺が第三者と話せるわけがない。

 だったら、こさちは何なのか?

 小鳥遊こさちは存在する人間なのか?
 こんな考えは、奇妙な夢に惑わされているだけの妄想か?




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