189:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:44:40.21 ID:JrT/SnH5o
「善処します」
「なんだか頼りない返事ですね」と、るーは不満気にじとっとした目を向けてくる。
190:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:45:28.06 ID:JrT/SnH5o
「いいんじゃない? るー」
と、ちい姉が言った。
191:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:46:19.20 ID:JrT/SnH5o
会話の流れが止まったのを見計らったみたいに、遊馬兄が楽しげに笑う。
「まあ、夏休みも始まったばっかりだろ? いろいろやってみるといいよ。なんなら、一緒にどっか行くか?」
192:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:46:49.07 ID:JrT/SnH5o
「うん。るーも、いろいろ出掛けてみたらいい」
ちい姉が、そんなことを言ったのが意外だった。
193:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:47:17.76 ID:JrT/SnH5o
「……えっと、言ったらまずかった?」
「あのねちい姉、わたしにもイメージってものがあるの。あるんだよ?」
194:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:47:50.38 ID:JrT/SnH5o
◇
それから送られていって、少し寂しい気分に巻かれながら、彼らと別れた。
195:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:48:18.85 ID:JrT/SnH5o
「なに?」
「遊馬兄と、会ってきたよ」
196:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:48:51.77 ID:JrT/SnH5o
静奈姉と遊馬兄が、昔みたいに、当たり前に会えるようになればいいのに、と俺はそう思った。
なぜ?
197:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:49:18.51 ID:JrT/SnH5o
「……変わった」
「うん。子供の頃のままでは、いられないから」
198:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:49:55.17 ID:JrT/SnH5o
「でも、でもね、もうけっこう、割り切ってるつもりなんだけど。もう、そういうのなしで、会えると思うんだけど」
「うん」
199: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2016/04/27(水) 23:50:25.51 ID:JrT/SnH5o
つづく
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