過去ログ - 屋上に昇って.
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226:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:37:24.86 ID:sikNvEjMo



 新幹線を降りてから電車に乗り換えて移動。朝早く出てきたとは言え、結構な時間がかかってしまった。

以下略



227:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:37:53.35 ID:sikNvEjMo



 バス停から徒歩数分、全国チェーンの寿司屋を通りすぎて、ファミレスとラーメン屋に挟まれた道路を進んでいく。
 入ってすぐに左に折れてしまうと、ゆるやかな勾配の坂道が続いていく。右手に見える木々の向こうはゴルフ場。
以下略



228:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:38:58.25 ID:sikNvEjMo

「……久々の我が家、だな」

「……感慨深いですか?」

以下略



229:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:39:24.39 ID:sikNvEjMo

「……さて」と、俺は深呼吸をしてから、玄関へと向かう。
 るーが、斜め後ろをついてくる。

「……いきますか」
以下略



230:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:40:02.52 ID:sikNvEjMo



「本当に急なんだから」と、コップを三つダイニングテーブルの上に置きながら、不満気に口をとがらせた。

以下略



231:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:40:39.66 ID:sikNvEjMo

 母さんは、俺の顔をじっと見て、何かを言いたげにする。

「……なに?」

以下略



232:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:41:09.65 ID:sikNvEjMo

「……あっちでは、どう? ちゃんとやれてる?」

「うん、まあ……」

以下略



233:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:41:35.28 ID:sikNvEjMo

「ん?」

 思わずそっちを見ると、彼女ははっとしたみたいに顔の前で手を振って、

以下略



234:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:42:16.99 ID:sikNvEjMo


「ま、とにかく、向こうではうまくやってるみたいだね」

「うん……」
以下略



235:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:42:51.10 ID:sikNvEjMo

 とにかく、部屋に荷物を置こうと思った。
 そういえば、るーをどの部屋に泊めるのか、考えていない。 
 別に自分の部屋でも構わないんだけど、両親が何と言うか……。

以下略



236:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:43:28.75 ID:sikNvEjMo

 いつだってそうだった。
 
 喜びの基準も、悔しさの基準も、決めるのは俺じゃなかった。 
 誰かの反応をうかがって、自分が正しいのか、間違っているのかを決めていた。
以下略



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