49:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 00:05:52.26 ID:Y3Q28Z2mo
◇
テスト期間で早く学校が終わるのをいいことに、俺はゴローに声をかけて街へと繰り出した。
「おまえから誘うってのも珍しいよな」
ゴローは心底そう思うというふうに不思議そうな顔をしていた。
「果たさなきゃいけない約束がある」
大仰な俺の言い回しに、ゴローは眼鏡をくいっと直す。
「ほう、ついにか」
ノリのいいやつだ。
「とにかく、何も言わずに今から俺についてきてくれ」
「分かった」
そしてゴローは何も言わずに本当についてきた。
「ここだ」
と俺が立ち止まったのは、牛丼屋の看板の下だった。
ゴローはあっけにとられたような顔をした。
「……」
ピンと来ないような顔で、ゴローは黙り込む。
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