85:名無しNIPPER[saga]
2016/04/16(土) 00:59:33.86 ID:5Sr7dpy7o
◇
バンドを組むという話になって、とりあえずバンドメンバーの顔合わせということで、
終業式を目前に控えた平日の放課後、俺とゴローと高森と嘉山は親睦を深めるために近場のファミレスに集まっていた。
俺は少しだけ気にしていたことを、嘉山に訊ねた。
「なあ、嘉山、俺、名乗り出るべきかな、やっぱ」
嘉山は、何の話か分からない、というふうに怪訝げな顔をした。
「何を?」
「焼却炉の話。おまえが犯人ってことになってるだろ」
ああ、と彼は納得したように頷いた。
「いいよ今更。もう誰も気にしてないだろ」
「でも、一部の奴ら、まだ態度キツいんだろ」
「まあな」
「……え、なに? 燃やしたの、たっくんだったの?」
高森が意外そうな顔で話を聞いていた。俺は頷いた。ゴローはちょっと真面目な顔で、黙って俺達のやりとりを聞いていた。
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