91:名無しNIPPER[saga]
2016/04/18(月) 00:21:57.50 ID:GhTBO6Rmo
◇
「わたし、いぬのおまわりさんになる」
高森がそう宣言したのは終業式の日の朝のことだった。
彼女はゴローを連れて俺の教室にやってきて、しばらく退屈そうに窓の外を眺めたあと、そんなことを言い始めたのだ。
「は?」
思わず聞き返した。
「いぬのおまわりさんになります」
「……犬のおまわりさん」
「うん」
「犬の漫才師とかじゃ駄目なの?」
「悪くないけど、いぬのおまわりさんがいい」
「いぬのおまわりさんになりたいの?」
「うん」と高森は頷いた。
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