過去ログ - 真姫「頬をたたいて」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:10:04.51 ID:/w9AuZew0
にこまき

三作目なので大目に見てください

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:11:22.59 ID:/w9AuZew0
目が覚めるほどの、鮮やかな赤が月に照らされる。

その赤は彼女の少しくせのついた髪の毛か、それとも握りしめただけで簡単に折れてしまいそうな手首から零れ落ちる液体か、区別がつかないほどに混ざりあっていた。

西木野真姫は、テレビの向こう側で誰彼構わず笑顔を振りまく愛する人の帰りを、今日も待っていた。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:12:23.95 ID:/w9AuZew0



◇◇◇

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:12:54.82 ID:/w9AuZew0
親が大病院を営んでいる資産家の一人娘の真姫と、今や日本のみならず世界中をにっこり笑顔で包み込んでいるトップアイドルの矢澤にこが住むには、いささか不釣り合いのように思える部屋。
現ににこのファンからはどんな豪邸に住んでいるのかと想像され、ネットでは噂に尾ひれがつきまくり、もはや宇宙に住んでいるのではないかとさえ言われている。

当然そんなことはなく、彼女達が住んでいるのは築四十年の鉄筋コンクリートでできた、家賃は月に三万六千円の、使い古された風呂がかろうじてあるアパートのこの一室であった。



5:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:13:41.48 ID:/w9AuZew0
真姫「にこちゃん、おかえりなさい」


暗い部屋の向こうから聞こえたのは、か細い声と、パタパタとスリッパがフローリングを蹴る音。

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:14:17.42 ID:/w9AuZew0
にこ「真姫、いちいち出迎えにこなくていいから」

真姫「…………」

にこ「ていうかアンタまた手首やったの? やめなさいって言ったじゃない」
以下略



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