過去ログ - ブレイブマン〜拝啓、路地裏のみなさん〜
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4: ◆7qYMrkqqH.[saga]
2016/04/10(日) 12:32:47.56 ID:ZOOR31hU0




ベンガラ塗りの格子がずらりと並び、涼しげな白い石畳が目いっぱい敷かれたこの路地界隈。僕の家は、その袋小路に位置していた。
だから用事がない限りは、この家を人が訪れることはほとんどないんだ。

僕自身、バイト以外の用事でこうやって家の外に出たのは、何時ぶりのことだろう。
雲の切れ目より現れた四月の太陽が、そんな僕を白昼に晒すかのように、燦々と照らしだす。

何かと居た堪れなくなった僕は、傍らに置いていた自転車の茶色いサドルに跨ってこの場を離れた。
僕の言う行動とは、まず近隣住民とお話しをすることではなかった。

遠まわしに、かつ自然に誇りを伝えるための、後から見れば涙ぐましいことこの上ない装置作りにとりかかることだったんだ。







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