過去ログ - モバP「二兎追い人の栞」
1- 20
35: ◆m03zzdT6fs[saga]
2016/04/12(火) 22:48:49.77 ID:k7FwQOIQo
(なにせ、好きなことしかやらない我がまま野郎だからなあ……)

 人から見れば、そういう僕は人間だ。そして自分でもそう思う。それでいいと思っているのだから、なおの事救いがない。そんな扱いづらい人間を、どうしていつも使ってくれるのかは、良くわからないけれど。

 だからこそ、こういう無茶苦茶な話に縁があるのかもしれない。僕は、ゆっくりと息を吐きだして。

『とりあえず、お話だけでも伺ってみようかと。連絡先、いただけますか』

「おう、そうか。ちょっと待っててくれ。ああ、向こうから連絡するように言っておくぜ。こっちから頼んでるんだしな」

『えぇ……? いえ、それはちょっと』

「なに、構いやしない。たまにはあいつを困らせてやりたいんだよ。いつもこっちが困ってばかりだからね。ま、それがいいところでもあるんだがな」

『……ううん、そうですか。では、お言葉に甘えます』

 何か、私怨を晴らすダシに使われた気がしないでもない。一本か二本、取られたかな。そんな風に思っているうちに、編集長は適当なメモ用紙に連絡先を記載して僕へと寄越した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
165Res/170.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice