過去ログ - 小松伊吹「奏の撮影現場に潜入しよう！」 -SS速報VIP

過去ログ - 小松伊吹「奏の撮影現場に潜入しよう！」

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43:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:31:56.19 ID:Ii/O1/MHo
ﾃｸﾃｸ

伊吹「……ぅ……」

P「まったく、手のかかるお姉ちゃんだこと……」

44:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:34:00.11 ID:Ii/O1/MHo
伊吹「うぅ～ん……」

P「……」

奏「……」

45:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:35:00.82 ID:Ii/O1/MHo
奏「おはよう、伊吹ちゃん。ふふっ、お姫様のお目覚めね♪」

伊吹「うん、おはよ……奏……」

奏「スタジオから車まで、お姫様抱っこで運んでもらってたのよ。幸せそうな顔してたわ……」

46:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:37:14.87 ID:Ii/O1/MHo
――次の日

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ

P「よいしょっと……これで全部かな。……ん？」

47:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:39:01.29 ID:Ii/O1/MHo
P「……前に、他の人のことは注視したことなかったって言っていたな」

P「昨日の撮影、そんなに凄かったか？」

伊吹「……うん」

48:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:40:18.82 ID:Ii/O1/MHo
P「前に二人のことをいい姉妹だって言ったけど、同時にいいライバルだとも思ってる」

P「……あるスポーツ選手が言った、ライバルに対しての思いに、こんなのがある」

P「『何をどうやっても彼に勝てないかもしれないと思うときがある』」

49:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:41:34.66 ID:Ii/O1/MHo
P「昨日撮影の帰り際に、伊吹のことを、いざという時は別人みたいに輝くってぽろっとこぼしててな」

伊吹「……」

P「奏はなかなか本心をさらけ出さないし、それこそライバルである伊吹の前だったら、おくびにも出さないだろう」

50:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:43:33.90 ID:Ii/O1/MHo
P「例えば、今は水木さんと一緒にダンスレッスンを受けたりしてるけど」

P「彼女に対して、負けられないっていう思いがあるはずだ」

伊吹「……うん」

51:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:45:39.40 ID:Ii/O1/MHo
P「性格や魅力なんかが対極といってもいいから、少し離れたものがより遠くに見えるかもしれない」

伊吹「……」

P「大事なのは、それは自分だけが抱えるものじゃないってことなんだ」

52:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:48:16.90 ID:Ii/O1/MHo
P「それに伊吹にはちゃんとダンスっていう、奏だけじゃない、誰にだって勝てる武器があるじゃないか」

P「伊吹の真価は動いてこそだ。立ち止まってちゃ、踊ったりもできないだろ？」

伊吹「それもそうだった……」

53:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:49:08.68 ID:Ii/O1/MHo
P「飲みの席なんかで、お酒が入ってくるとみんなで自慢大会が始まったりするんだよ」

P「ごくごく一部は自慢じゃなくて、悲鳴を上げてたりもするけど……」

伊吹「えっ、自慢ってPも……？」

54:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:50:55.53 ID:Ii/O1/MHo
――数日後

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ

伊吹「おはようございまーす！　……よいしょ」ｺﾞｿｺﾞｿ

55:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:52:40.80 ID:Ii/O1/MHo
P「あれから奏に借りたんだな」

伊吹「撮影も終わったし結構興味あったからねー」

P「違和感があるとか言っておきながらなんだけど、同じ恋愛モノでも、小説だったりは読まないのか？」

56:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:54:37.65 ID:Ii/O1/MHo
P「…………」

伊吹「どしたの？」

P「いや、作品に対しての伊吹の哲学を垣間見た気がして、感心してた。俺もまだまだだな……」

57:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:56:26.54 ID:Ii/O1/MHo
P「しかし、こうしてみると、奏とは真逆なんだとつくづく思うな」

伊吹「奏は恋愛映画観ないからねー。一緒に何か観に行くこともあんまりしないし」

P「奏はどっちかというと一人で浸る感じだよな。おすすめをDVDとかBDで渡してくるような」

58:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:58:41.85 ID:Ii/O1/MHo
伊吹「で、ある時に『たまにはいいでしょー』って感じで、わりと強引に連れてったんだけど――」

P「ほー」

伊吹「目が死んでた」

59:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 01:00:06.51 ID:Ii/O1/MHo
伊吹「あ、そうそうPVの件だけど」

P「あれか。大枠は伊吹に任せてたから、あんまり詳しいことはまだよく知らないんだけど……」

伊吹「切るところに悩むぐらいのものにするつもりだからね。覚悟しててよ！」

60:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 01:01:30.23 ID:Ii/O1/MHo
伊吹「おはようございます！　よろしくお願いしま――ん？」

マストレ「小松、よく来たな。おはよう」

伊吹「あれ？　また場所間違えたっけ……」

61:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 01:03:20.17 ID:Ii/O1/MHo
マストレ「彼から聞いた。年上というのは、色々と苦労するものだ。私も三人の姉だからよく分かる」

マストレ「大方、速水に振り回されているんだろうが……まぁそのあたりは、諦めが肝心だな」

伊吹「う……そこはもう納得してるんだけどね」

62:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 01:04:07.50 ID:Ii/O1/MHo
おわり

遅くなったが伊吹ちゃんデレステ実装おめでとう

63:名無しNIPPER[sage]
2016/04/11(月) 01:22:48.71 ID:DEdacdY4o
乙です
この組み合わせ好きだしいつか奏目線のストーリーも見てみたい

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