過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
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136:名無しNIPPER[sage]
2016/04/22(金) 04:24:17.45 ID:drgRZm8Ao



137:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:25:35.52 ID:P3mMd5hUo

◇ ◇ ◇

透き通って無垢な宝石は

以下略



138:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:35:08.95 ID:P3mMd5hUo
卯月ちゃんと夜に会う時は、大抵、私の部屋か卯月ちゃんの家でした。

とくに私の住んでいる寮は厳格な規則らしいものがなく、

お互いに都合がつくような日はよく私の部屋に卯月ちゃんを泊めたりしていました。
以下略



139:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:42:08.60 ID:P3mMd5hUo
月の綺麗な夜、いつものように卯月ちゃんを帰してから、

蘭子ちゃんが入れ違いに私の部屋へやって来ました。

私はびっくりして、思わず
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:49:31.36 ID:P3mMd5hUo
そんな風に睨みつけてくる蘭子ちゃんを見ていると、

私はなんだか落ち着かない気持ちになりました。

「そういえば、ずいぶん久しぶりだね。二人でこうやって話すのも」
以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:02:25.47 ID:P3mMd5hUo
「最近の美穂ちゃん、少しおかしいよ」

蘭子ちゃんは非難するというよりも訴えるようにそう言います。

「どこもおかしくないよ」
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:11:49.62 ID:P3mMd5hUo
「……このままじゃ駄目だよ。
 美穂ちゃんも卯月ちゃんも、もうアイドルなんてどうでもいいみたいにしてる。
 プロデューサーさんだって困ってる。
 このままじゃ二人ともアイドルを続けられなくなっちゃう……そんなの良くないよ……」

以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:22:09.69 ID:P3mMd5hUo
蘭子ちゃんの目はなぜか潤んでいて、

それでいてどこか寂しそうに私を見つめるのでした。

「美穂ちゃん……それは美穂ちゃんがただ……」
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:37:49.07 ID:P3mMd5hUo
私は、はっきりと言葉に現していないものの、

蘭子ちゃんの美貌に憧れていたのは事実でした。

私の知る限り、彼女はもっとも完成された美少女でした。
以下略



145:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:47:08.30 ID:P3mMd5hUo
蘭子ちゃんのそれは、死するものの美しさなのです。

そして卯月ちゃんは生そのものの美しさでした。


以下略



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