過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
1- 20
139:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:42:08.60 ID:P3mMd5hUo
月の綺麗な夜、いつものように卯月ちゃんを帰してから、

蘭子ちゃんが入れ違いに私の部屋へやって来ました。

私はびっくりして、思わず
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 19:49:31.36 ID:P3mMd5hUo
そんな風に睨みつけてくる蘭子ちゃんを見ていると、

私はなんだか落ち着かない気持ちになりました。

「そういえば、ずいぶん久しぶりだね。二人でこうやって話すのも」
以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:02:25.47 ID:P3mMd5hUo
「最近の美穂ちゃん、少しおかしいよ」

蘭子ちゃんは非難するというよりも訴えるようにそう言います。

「どこもおかしくないよ」
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:11:49.62 ID:P3mMd5hUo
「……このままじゃ駄目だよ。
 美穂ちゃんも卯月ちゃんも、もうアイドルなんてどうでもいいみたいにしてる。
 プロデューサーさんだって困ってる。
 このままじゃ二人ともアイドルを続けられなくなっちゃう……そんなの良くないよ……」

以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:22:09.69 ID:P3mMd5hUo
蘭子ちゃんの目はなぜか潤んでいて、

それでいてどこか寂しそうに私を見つめるのでした。

「美穂ちゃん……それは美穂ちゃんがただ……」
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:37:49.07 ID:P3mMd5hUo
私は、はっきりと言葉に現していないものの、

蘭子ちゃんの美貌に憧れていたのは事実でした。

私の知る限り、彼女はもっとも完成された美少女でした。
以下略



145:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:47:08.30 ID:P3mMd5hUo
蘭子ちゃんのそれは、死するものの美しさなのです。

そして卯月ちゃんは生そのものの美しさでした。


以下略



146:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:57:17.49 ID:P3mMd5hUo
要するに蘭子ちゃんは替えのきく美しさなのです。

そして反対に、卯月ちゃんはその肉体に宿した魂によってのみ定義される美しさ、

雑多な感情や強い意思によってこの世にただひとつ存在する美しさなのでした。
以下略



147:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:58:02.70 ID:P3mMd5hUo
また明日


148:名無しNIPPER[sage]
2016/04/22(金) 21:11:06.52 ID:qXD9FUGxo
続きが怖いんだけど、読まずにいられない


169Res/105.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice