過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
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151:名無しNIPPER[saga]
2016/04/23(土) 22:51:59.36 ID:iGd5hOyDo
蘭子ちゃんは何が起こったのかすぐには理解できない様子で、

しばらく私と唇を重ね合わせたままじっとしていました。

そして次の瞬間、私を突き飛ばして絶句したように睨みつけ、

対する私は馬鹿みたいにぼうっとしたまま蘭子ちゃんを見ていました。


バチンと頬にするどい痛みが走りました。

蘭子ちゃんが勢いよく私の部屋から出て行くその背中を、

私は空虚な気持ちで眺めていました。


私は、耳鳴りの響いた部屋で独り、呆けていました。

そして唐突に、自分がとても卑しい、くだらない、価値のない人間であるように思えました。

夢から醒めたような気がしました。


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