過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
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33:名無しNIPPER[saga]
2016/04/14(木) 21:32:41.41 ID:4IhdFTFpo
…………。

その日の夜のことです。

私の暮らしている寮では、炊事場やトイレ、お風呂などは共用なので、

他のアイドルの子たちとは廊下で頻繁にすれ違うのですが、

私がそうやっていつものように自室を出入りしていると、

ふいに背後から呼び止められて、振り向くとそこには蘭子ちゃんがいました。

何かを言いたげな様子で、けれども遠慮がちに目をそむけながら、

私のすぐ後ろで気づくと私の袖をそっと掴んでいたのです。

「あ、あの……!」

そんな風に上ずった声で話しかける蘭子ちゃんを、私は驚いて見つめていました。

「今日、あのお店に……美穂ちゃんが来てたような気がしたから」

やっぱり蘭子ちゃんも私に気づいてたんだ。

「うん……ごめんなさい。声、かけにくかったから」

私はなぜか謝って、今度はこの気づまりな空気から逃れるように視線をそらすのでした。


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