過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
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7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/11(月) 23:46:43.30 ID:Anqs7Uvq0

 うぅ、私は一体何を口走ってるんだか。聞いてるプロデューサーも呆れた顔をしてたけど、
 彼はポケットから新しい飴玉を取り出すと、なおも何かを言いかけた私の口の中にそれをむぎゅ、と放り込んできた。
 
「まっ、そういうことで後はよろしく。俺もまだ、やることがあるからさ」

「うぇへへ、きらりがバーッチリ☆ 任されたにぃ!」

 きらりがピースサインで応えると、プロデューサーもひらひらと手を振って、「じゃあね」と楽屋から出て行こうとする。
 
 きらりが私から目を離してくれないのなら、自分の出番がやって来るまではここから逃げ出すことも難しいだろう。
 私は口の中の飴玉を転がしながら、悠々と部屋を出ていくプロデューサーの後姿を見送るしかない。
 
 それにしてもちくしょう。この飴、ホントに美味しいじゃないか。
 えぇいプロデューサーの奴め、このライブが終わったらこの飴を箱で要求してやるんだから、覚悟しといてよね!
 
 だけど、恨みを込めた視線の先にプロデューサーの姿は既になくて。事務所主催の定例ミニライブ。
 その出番を待つ楽屋できらりに抱えられたままの恰好で、私は静かに降伏のため息をついたんだ。


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