過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
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127: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:48:01.16 ID:B71wnz440
 
「はぁ……、で? スカウトってさ、なに? 杏をアイドルにでもするって言うの?」

「そうだよぉ! 杏ちゃんにアイドルをやってみないかって、お誘いが来てるんだよぉ!」

以下略



128: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:49:54.16 ID:B71wnz440

「まじか……実家に連絡するの、あんまり気が進まないんだけどな」

「えぇー、どうしてどうしてぇ? 杏ちゃんが、アイドルになるかもしれないんだよぉ? 
 杏ちゃんのご両親も、きっと喜んでくれるってぇ!」
以下略



129: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:52:00.53 ID:B71wnz440
===

「なるほど、大体のいきさつは分かりました。アナタはウチの杏に、その、アイドルでしたか? 
 やっていけるだけの素質がある、そうおっしゃるわけだ」

以下略



130: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:54:33.91 ID:B71wnz440

「はははっ、こいつは厳しいなぁ。勿論、お嬢さんの容姿は十分アイドルとして通用する……
 これは、長年アイドルを売り出して来た私が、しっかりと保証しますよ。むしろ、大事なのはお嬢さんの性格の方でして」


以下略



131: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:56:04.14 ID:B71wnz440

 そこで、私たちの目の前に座るこの男は、背広のポケットから一本の棒つきキャンディーを取り出した。
 
「失礼。一つ、頂いても?」

以下略



132: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:57:29.61 ID:B71wnz440
 
「あのさ、さっきの話……『どんな女の子でも』アイドルに出来るってのは、ホントなの?」

「ん、まぁ……『アイドルになる』ってだけなら、ね。でもその先のこと……
 皆の人気者になるとか、長く活躍を続けて行きたいなら、当然キミにも努力をして貰わなくちゃ、ダメさ」
以下略



133: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 17:59:13.36 ID:B71wnz440
 
「娘は……杏はこう見えて高校生です。小学校の頃から殆ど見た目が変わってないので、
 知らない人が勘違いなさるのも、無理はないんですけどね」

 そうして、私を見て呆れたようにため息をついた。
以下略



134: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:00:19.47 ID:B71wnz440
 
「ホントのホントに、アイドルになって成功すれば、印税暮らしも夢じゃないんだよね?」

「……あぁ、例え一発屋と呼ばれても、運よく金の鉱脈を掘り当てる人は確かにいる。
 確率はともかく、その可能性はキミにだって十分あるさ」
以下略



135: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:02:27.24 ID:B71wnz440
===幕間劇3.「親の心、子知らず。子の心、親知らず」

 毎月、向こうでの生活の内容を報告すること。

 それが、私があの子と交わした「約束」であり、遠く離れた地で暮らす、彼女に生活費を仕送りする条件でもあった。
以下略



136: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:04:27.51 ID:B71wnz440
 
 とはいえ、「アイドルにならないかと誘われた」とあの子の口から言われた時には、私だって驚いた。
 
 アイドル。本来ならば私のようないい年をした男とは、とんと無縁の世界の代物ではあるものの、
 その「仕事」が世の少女たちにとって一種の憧れであることぐらいは、なんとはなく理解はしていたつもりである。
以下略



137: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:06:20.82 ID:B71wnz440
===

「でさ、向こうの話を聞くときに、親も一緒じゃないとダメらしいんだよね」

「なるほど、それでパパに来てほしいと電話を寄越した、そういうわけだ」
以下略



138: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:07:38.34 ID:B71wnz440
===10.「王さま、小生意気なお姫様と出会う」

「ふぅん。この子がおじさんの見つけてきた、新人さん? なんだか全然、パッとしない感じだね」

 初めて事務所にやって来た、その日のうちにプロデューサー……
以下略



139: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:09:26.65 ID:B71wnz440

「でも、別に年上だから偉いってわけじゃないでしょ? 大体、桃子は一人で十分やれるって、そう言ってるのに」

「それも何度も説明した通り、上の方針だからしょうがないじゃない……」

以下略



140: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:10:47.72 ID:B71wnz440
 
「あー、私は杏。双葉杏っていうの……よろしく」

 とりあえず、言われた通りに名前を言ってから右手を差し出す。
 けれど、彼女は再び雑誌に視線を落とすと、今度は私の顔を見る事なく言い放つ。
以下略



141: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:12:08.56 ID:B71wnz440
 
「――っ! な、何すんのさっ!!」

「うるさいっ!! おじさんもボサッとしてないで、こんな失礼な奴早くここからつまみ出してよっ!!」

以下略



142: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:13:19.71 ID:B71wnz440
 
「彼女の名前は周防桃子。現役の小学生で、元子役スター……
 以前の事務所で起きたゴタゴタをきっかけに、数ヶ月前にウチの事務所に移籍してきたんだけど」

「子役……俳優だったの?」
以下略



143: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/25(月) 18:15:18.07 ID:B71wnz440
 
 しばらくそうしてぼぉっとしていた二人だったけど、やがてプロデューサーがポツリと喋り出した。
 
「それで……ウチの方針なんだけど」

以下略



144: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2016/04/25(月) 18:18:58.37 ID:B71wnz440
===

 さて、一人暮らしを始めたことにより、杏はぐうたら王国の王さまになりました。
 ですが、王さまには頼りになる大臣兼召使兼先生兼コックさんが必要ですよね? そこで、きらりの登場です。
 
以下略



145: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2016/04/25(月) 18:19:59.12 ID:B71wnz440
===

 ちなみに、書いてる途中でデレステの例のコミュの存在を知ったのですが、
 ここは二次創作だという事で一つ、何卒ご容赦くださいませ。
 
以下略



146:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 19:18:59.32 ID:aZE9Dci5o



147:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 22:30:54.65 ID:yhsMGmiho
おつおつ


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