過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
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72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:26:07.01 ID:dGzoDIP40
===6.「王さま、条約を締結する」

「ね、ねぇきらり? そろそろ杏を、元の部屋に戻して欲しいんだけどな……」

 私は枕を抱いたまま、そわそわと落ち着かない様子で周囲を見回すと、
以下略



73: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:30:08.49 ID:dGzoDIP40
 
「この部屋って、こんなにも広かったっけ……?」

 私は改めてもう一度部屋の中を見回してから、ぽつりとそう呟いた。
 
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74: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:32:16.14 ID:dGzoDIP40
 
「……奥さん、かな?」

 どうしても幼妻と素直に呼べないのは、容易に隠すことのできない存在感のせいだけじゃないだろう。
 そう、彼女は年齢の割には似合わない、不思議な包容力を持っている女性だったのだ。
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75: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:33:58.77 ID:dGzoDIP40
 
 おっと。その辺のことを話す前にちょこっとだけ、この「諸星きらり」って子のことを紹介しとかないといけないかな。
 
 まず、彼女の見た目の印象から言わしてもらうと、きらりはいわゆる「美人」さん。
 
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76: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:37:26.21 ID:dGzoDIP40
 
 でも、そんな彼女にも一つだけ。常人には真似のできない個性が、普通の人とは変わってるところがあったんだよね。
 
 それが、彼女のキャラクター。えぇっとね、これは初めてきらりと出会った時から気にはなってたことだったんだけど、
 彼女はダウナー気味な私と違い、普段からやたらとテンションが高い。
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77: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:39:47.98 ID:dGzoDIP40
 
 後はそうだね……歳は私と同い年で、彼女も現役の高校生。さらに生まれた日が私と一日違いっていうのが面白い。
 
 私の誕生日が九月の二日で、きらりの誕生日が九月の一日。

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78: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:41:49.83 ID:dGzoDIP40

 だからあの日彼女が切り出した、「お友達になりませんか?」って誘いに私は乗っかった。
 それからはトントン拍子、私たちは週末になると外で待ち合わせてから、一緒に遊ぶ仲になったんだ。

 まぁ、遊ぶって言っても大したことはしてないんだけどね。
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79: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:43:27.09 ID:dGzoDIP40
 
 でね、きらりと一緒にスーパーに行った時も、私は買い物カートを押しながら、
 カゴの中にポイポイとインスタント食品や冷凍食品なんかを詰め込んでたんだ。そうしたらさ。


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80: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:45:47.83 ID:dGzoDIP40
 
「えっ、う、うん。大体いつもインスタントとかレトルトで済まして……たまに、果物のゼリーとか食べてる……かな?」

 私は馬鹿正直に答えた後で、しまったと思ったね。だけど、気づいた時にはもう遅い。

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81: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/19(火) 21:46:14.73 ID:dGzoDIP40
ここまで。


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