過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
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85: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:42:08.16 ID:C+VvI6Tu0
 
 悩んだ私は結局、料理が完成するまでの間、汚れてると指摘された部屋の中を片付けることにした。

 しかし、改めて見ると確かに部屋の中は酷い有様だ。おかしいなぁ、一応一週間に一回は、
 「それなりに」片付けてたはずなんだけど。とりあえず、散らばったお菓子のゴミから手をつけて行こうかな。
 
「にょわー、にょわにょわ、にょーわー☆」

 それからしばらく。台所に立つきらりが、聞いたこともない歌を口ずさみながら慣れた手つきで料理を作る。
 リズムに乗った包丁の音、漂ってくる美味しそうな匂いに、思わず私のお腹がぐぅっと音を立てる。

 
「にょわわー……もうすぐ出来上がるから、あと少しだけ待ってねー」

 私のお腹の音で振り向いたきらりが、笑顔でそう言う。

「うん……分かった」

 返事をしながら、私は料理とは違う、別のあることを考えていた。
 
 この感じ、この雰囲気。確かに昔、経験したことのある懐かしい気持ち……これ、なんだっけ? 
 なにか、とても大切な思い出だった気がするんだけど。なんだろう……どうしても上手く、思い出せないや。


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