過去ログ - めぐみん「カズマは私達どっちを選ぶんですか」カズマ「魔王を倒した後にも祝福を!」
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◆otNZqYYssM
[saga]
2016/04/14(木) 07:34:35.21 ID:yg0gplfzO
前略
俺は魔王を倒した
正確に言うと相討ちになってしまったのだが
女神からの魔王討伐報酬というやつで俺はこの世にもう一度生をを受けることが出来た
折角拾った命だ、もう冒険なんてしない!そう!俺は魔王を倒したのだ!
つまり英雄!
英雄にはそれなりの待遇ってのが待っているはずなんだ!
街を挙げてのパレードだったり、綺麗な踊り子が踊ってたりとそりゃもう贅沢三昧が待ってるはずだったんだ
……なのにだ
「カズマカズマ!」
「……今度はどうした」
「今日は凄いやつを見つけたのでそれを爆裂しに行きましょう!」
「後でな」
「カズマ聞いてくれ!去年行われた我慢大会が今年は更にレベルアップするらしいんだ!ああ、今から胸が躍る」
「俺は全く踊ってない……」
「カズマー。紅茶いれてー」
「自分でいれろ……」
俺は以前とまーったく、ちーっとも変わらない生活を送っていた
いや、変わったといえば変わっている
例えば頭のおかしい爆裂娘が夜な夜な添い寝に来たり、おかしな趣味のドMクルセイダーが部屋に誘ってきたりと確かにイベントは起きている
起きているのだが、何かが違う!
それは、そう。言うなればこうだ
「……思ってたのと違う」
「カズマ?ちょっと今の発言がどういう意味か教えてもらいましょうか。返答によっては爆裂魔法を放つ場所が変更されるので」
「物騒なこと言ってないで、さっさと撃ちに行くぞー」
「あ!待ってください!」
「ちょっとカズマー!私の紅茶ー!」
後ろから聞こえる駄目神の声を無視してそそくさと屋敷を出る
慌てて後ろからついてきためぐみんが俺の手を掴む
「待ってくださいって何度も言ってますよ」
「あ、ああ」
「全く……少しは私のことを考えてください」
「いや、お前は厄介事で俺を悩ませるだろうが……」
「う……そっち方面以外で考えて欲しいのですよ」
「その手には乗らんぞ」
「……最近のカズマは何だか前より耐性がついて面白くないですね」
「そりゃお前やダクネスがしょっちゅう俺を誘ってくるからだろ……いやでも耐性がつくわ」
「この人嫌とか言いましたよ!こんなに可愛らしい子からのお誘いなのに!あと、ダクネスの名前を出すのは今は禁止です」
「わかったからほれ、今日は何を爆裂するんだ」
「ふっふっふ……それはですね……」
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