449:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:21:07.84 ID:TBEaJjTa0
ちひろ「……ね、プロデューサーさん」
ふとそう言ったが、腰に下げたデバイスから返事はなかった。
あの戦いの後、エックスは画面に姿を現さない。この中がどうなっているのかわからないためどうとも言えないが、恐らくは甚大なダメージが彼にも影響を与えているのだろう。
450:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:21:36.41 ID:TBEaJjTa0
―――地下・避難シェルター
凛「ちひろさん」
451:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:22:43.19 ID:TBEaJjTa0
ちひろ「まだお疲れみたいです」
凛「……うん。そうだよね」
452:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:23:10.45 ID:TBEaJjTa0
ちひろ「みんなはどうしてますか?」
凛「配給の手伝いをしてる。私も戻ろうかな」
453:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:23:42.10 ID:TBEaJjTa0
ちひろ「……状況が状況ですから、仕方ないですよ」
凛「そうだね。……じゃあ私は戻るから」
454:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:24:10.94 ID:TBEaJjTa0
母親「ねえ、これだけしかないの?」
卯月「ごめんなさい。他の方の分もあるので、これで我慢してくれませんか?」
455:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:24:38.53 ID:TBEaJjTa0
卯月「大丈夫ですよ」
少女の顔を覗き込んで、にっこりと笑いながら、彼女は言った。
456:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:25:20.37 ID:TBEaJjTa0
母親「どうせまた出て来ても負けちゃうんじゃないの? まるで歯が立たなかったって聞いたけど」
卯月「そんな――」
457:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:25:54.01 ID:TBEaJjTa0
卯月「……私たちアイドルがファンの皆さんに力を貰っているように、人と人は繋がって生きてます」
ぎゅっと胸の前で拳を握り、卯月は瞼を下ろした。
458:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/30(土) 18:26:24.64 ID:TBEaJjTa0
卯月「――わかります!」
卯月の声が響いて、周囲のざわめきが静まった。
たじろぎながら母親が言う。
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