過去ログ - 男「俺には幼馴染はいる。けれども馴染みがある訳じゃない」
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◆EZarcElGGo
[saga]
2016/05/06(金) 22:03:30.41 ID:S++7+67Q0
ピピィーと笛が鳴った。チーム入れ換えの時間だ。
女「もう私たちの番ね」
男「そうだね」
女「男君!お手柔らかにお願いします」女は笑顔でそう言った。
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その日、女は用事があると言って居残り練習はいなかった。ただ一人で黙々と練習していた。
男友「よぉ! 相変わらず練習熱心じゃねえか?」
男「なんだ。男かよ…」
男友「「なんだ」はないだろ?来ちゃあ悪いのかよ?」
男「いや、お前が残るのは珍しいと思ってさ」
男友「まあ、確かにそうだな。そう言えば女は?」
男「友達と遊びに行くみたい。 終わる時わざわざ言ってきたよ。ごめんてさ」
男友「へえ…ところでさ?」
男友は神妙な顔をして聞いてきた。
男友「あくまで仮の話だけど、もし仮に女がお前の事を好きだったらどうする?」
男「そりゃあ…」
そう言いながら、女が彼女になった時を想像してみた。女は屈託のない笑顔で僕のそばにいる…あーでも、それはないなぁ… まず俺に彼女は似合わないし、そもそも好きになってくれる魅力もないし、それに…
男「その時になってみないとわからないけど、たぶん現地点では断ると思う」
それに、女を彼女にしたい理由なんてないし…
男友「なんで?」
男「何ていうのか? 部活の仲間っていうのか女友達って感じかな。お前だって女友達全員が恋人候補じゃないだろ?」
男友「まあそうだけど。ただ、お前と女と話しているとき仲好さそうだと思うからさ…」
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