過去ログ - オッサン勇者と少女魔族が世界を旅する話
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38:名無しNIPPER[saga]
2016/04/25(月) 01:19:23.70 ID:OK3h9Lnco
「どうやったら人間の言葉を覚えて一年でここまで口が悪くなるかね」

「さあ。それは言葉を教えてくださった方に苦情を申し立ててください」

「あァ? 俺はお前みたいに口は悪かねェ」

「自覚がないとは恐ろしいものです。教養の重要さを改めて考えさせられますね。
 今からでも剣術の代わりに学習に精を出してみてはいかがですか」

側近は淡々とした口調のまま、滔々と辛辣な言葉を並べる。

「けっ。腹黒女が」

「残念ながら、歯に衣を着せぬ物言いなだけで腹黒なわけではありません」

「自覚してんのかよ」

「申したでしょう。自覚がないとは恐ろしい、と。私は自覚していますので。
 それよりも言葉は正しく使うべきです。私に言葉を教えた者が、そんな様子では困ります。
 私まで馬鹿だと思われてしまうではないですか」

「本当に、どうしてこうなったんだか」

お互いに攻撃的な応酬をしているものの、殺伐とした雰囲気ではない。
むしろ穏やかささえあるといえるほど、二人のこのやり取りは日常的なものになっていた。


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