10: ◆6QdCQg5S.DlH[saga sage]
2016/04/22(金) 02:40:17.84 ID:yLOHrj4Y0
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「どう?」
今日のお仕事はセクシー系のお仕事だった。
……あたしってスタイルはそこまでよくないからこういうお仕事全然なかったんだけど。
でも、そんな仕事が転がりこんできちゃったみたいで。
……だから、あたしのメイクもいつもと違って大人っぽいものになっちゃった。
いつもと違うあたしっていうのになれているかしら。
「ああ、可愛いな」
……でも、返ってきたのはいつもと同じ言葉だった。
「そうじゃなくて――」
「――あ、すまん。ちょっと呼ばれたから向こう行ってくる」
どう可愛いかとか、そういうことを行ってほしかったんだけど。
……というか、セクシーになんないといけないのに可愛いってだめじゃない。
「……はぁ」
彼が去った方向を見てため息を吐く。
そっちでは、別のアイドルの子が彼に話しかけてた。
……いっつも明るくて元気な子だ。
スキンシップだってたくさんしてくる。
もちろん、彼にだって。
「……むぅ」
「あたしも……」
ああやって引っ付きたいのに。
お仕事してるときは……二人きりじゃないときはいつものあたしたちでいないといけないから。
いつものあたしは、あんなに触れ合ってないから。
「……だからって」
他の可愛い女の子と話してるのを見るなんて。
「……」
あたしがもっと可愛かったら、あたしだけ見てくれるのかしら?
いや、彼はみんなのプロデューサーなんだから、そんなことないわよね。
……あたしだけのだったらよかったのに、なんて。
「……早く戻ってこないかしら」
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