過去ログ - 朋「ぶきように恋してる」
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5: ◆6QdCQg5S.DlH[saga sage]
2016/04/22(金) 02:36:13.11 ID:yLOHrj4Y0
『あ、ごめん。邪魔だったかしら?』

『朋と話すために急いで終わらせた、大丈夫だ』

「ふふっ……」

思わず笑みがこぼれる

私のために、っていうのがすごく嬉しい

『で、何の用だ?』

『ちょっと話したくて』

『どうした?』

……と、ここで指が止まる。

何の話をしようかなんて考えてなかった。

十秒、二十秒と考えて。

『今日の占いの話なんだけどね』

と、いつもの話を振ることにした。

『今日星座占いで1位だったのよ』

『ほう』

『だからアイスも当たりがでたわ!』

『すごいな』

『今の私はとっても運勢がいい気がするわ。どんなことでも運がいい結果になると思う!』

『よかったな』

『……信じてないわね?』

『信じてる』

『本当?』

『本当』

『よかったわ』

……中身なんてない会話。

話してる相手の顔も見えない、冷たい会話。

だけど、さっきの寂しい気持ちが薄れていく。

……でも、薄れるだけで、やっぱりあたしの心にはまだ残ってて。

それでも、それを伝えることもできず、また別の話題を探して。

『というか、あんたさっきから素っ気無くない?』

『そうか?』

『そうよ』

『すまん』

『いや、別に謝ることじゃないんだけど……』

……ここで会話が止まる。

少し待っても、彼からの返事は来ない。

でも、このまま終わるのもいやだからあたしのなかの話題をまた探し――。

『なぁ、お詫びじゃないんだけどさ』

始める前に、返答が帰ってきた。

なに、と答える前に次の言葉が続く。

『今週の日曜にデートしよう』


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