過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
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名無しNIPPER
2016/04/22(金) 17:45:52.41 ID:AWm0aoCB0
雪ノ下「願いを叶えるわけではないわ。飢えている人に魚の釣り方を教えるのが奉仕部の仕事」
なるほど、なんとなくここの活動内容が分かってきたぞ。つまりこうして依頼に来る生徒たちの手伝いをしろって
事か。
八幡「けどそれならそのさいちゃん?ってのがここに来るのが通りなんじゃねぇの」
思わず口を挟んでしまった。
由比ヶ浜「それなんだけど、最初は二人で雇用と思ってたんだけど、さいちゃん予定はいっちゃって。ていうか比企谷くん同じ
クラスなのに知らないの?」
八幡「悪いけど、俺あんま学校来てないし」
由比ヶ浜「……そっか。ちなみにあたしの事は?」
八幡「……悪い」
そう言うと、由比ヶ浜はアハハ、と小さく笑った。
雪ノ下「まぁ状況は分かったわ。とりあえず今日のところは保留にして、また明日の放課後に戸塚さんとここに来てくれるかしら」
由比ヶ浜「うん、わかった!ありがとう雪ノ下さん!」
雪ノ下「礼を言うのは早いわ。まだ問題に取り組んですらいないもの」
由比ヶ浜「そうだけどさ、嬉しいんだ―」
不思議な掛け合いだった。見ている分にはとてもいいものに感じる。
雪ノ下「そういう訳だけど、あなたはどうするのかしら?」
雪ノ下がこっちに向き直る。言われてみれば確かにそうだ。今日ここに居るからと言って、別に明日俺がここに居るわけでは
ない。
八幡「まぁ言われれば来るけどよ。というかその辺は先生に訊いてくれ」
由比ヶ浜「そっか、比企谷君、今日はたまたま学校に来てたんだね」
やたらと優し気な口調にムズムズする。俺は優しい女の子は嫌いなんだ。
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