過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
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34:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 14:18:47.58 ID:iNB8TwTVO
小町「うわ、流石にそのシスコン発言はないわー」

八幡「ぐっ……。まぁ、でも友達とか出来たらいいとは思うけどな。一人くらいは」

小町「そうそう!そういう前向きな気持ちが大切なのだよ?」

そんな会話をしながら自転車を走らせて、妹の中学の近くまで辿り着いてからは二人横に並んで歩いていた。

小町「っしょ。……お兄ちゃん、小町、もう大丈夫だよ?お兄ちゃんが助けてくれたから、小町には友達たくさん出来たし」

八幡「別に俺がボッチなのはそのせいじゃねぇよ。兄ちゃんはなるべくしてボッチなんだ。だからお前が気に病む必要全く無し」

小町「全く、ほんと捻デレなんだから」

妹が自転車のカゴからカバンを持ち上げて、進めを示す信号機の方へ駆けていく。

小町「高校はきっと楽しいよ!だからお兄ちゃん!入学おめで……」

そこで、道の彼方から突然現れた黒い影が放った、劈くような甲高い摩擦音が聴き慣れた声を掻き消し、そして二度と手の届かない所まで、その姿ごと連れ去った。

どこかからか聴こえてくる威嚇するような犬の鳴き声と、嘆くような悲鳴を受けながら、俺はいつまでも妹の言葉が終わるのを待っていた。



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