過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
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5:名無しNIPPER
2016/04/22(金) 09:28:50.68 ID:AWm0aoCB0
学校に着いて、俺は言われた通りに真っ直ぐ職員室に向かった。失礼します、と扉を開けると、平塚が「来てくれたか」と
言って俺の肩を叩いた。

平塚「前よりも肩幅が広くなったんじゃないか?」

八幡「そうですかね」

平塚「あぁ、逞しくなったよ。まぁ立ち話もなんだ、そこに掛けなさい」

言われた長椅子に座り、なんとなくホワイトボードの文字を目で追っていると、間もなく正面に先生が座った。

平塚「無事に二年に上がれてよかったよ。勉強はしているようだな」

八幡「えぇ、そうですね」

そう答えた俺を見る平塚の眼は、どこか寂しさを感じる。同情されても困るだけなのに。

平塚「君は言えばこうして来るあたり、本当に来る理由がないと思ってるだけみたいだな」

八幡「えぇ、そうですね」

平塚「……ならば、居場所があれば来るのか?」

俺は口を開くことが出来なかった。どうしてだろう。はい、と言えるはずなのに。

平塚「まぁいい。今日は君に紹介したい場所があるんだ。着いてきたまえ」

そう言って立ち上がった平塚を、俺は黙って後を追った。
長い廊下をしばらく歩くと、とある教室の前で先生は歩を止めた。

平塚「ここだ」

ガラッ、と勢いよく扉が開かれる。その中には一人の少女が座っていた。

雪ノ下「先生、ノック……」

彼女のセリフはそこで止まった。どうやら俺の顔を見ているようだが、どうしてだろう。


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