過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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36: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:30:13.67 ID:gvfU7wur0



同じ時、サザエも床の上で目が覚めた。

彼女は、いつもの癖で、まず枕元に忍ばせた手鏡で顔をチェックした。なんといっても、まだ20代の少女だった。

「マスオさん、タラちゃん、起きなさい」

サザエは鏡を元に戻すと、これまたいつもの癖で無意識に旦那と息子の名前を呼んだ。しかし、返事はなかった。

その時になって、ようやくサザエは寝室に自分一人だけしか居ないことに気がついた。

ベッドの中、高級そうなソファ、漆塗りのティー・テーブル……。部屋中を見回したが、誰の姿も見つけることができなかった。

「あら、おかしいわねぇ。マスオさんとタラちゃんがわたしより先に起きてるなんて」

サザエはベッドから這い出ると、スリッパを引っ掛けて部屋を出た。


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