過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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37: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:30:55.98 ID:gvfU7wur0



キッチンでは、既にフネが食事の用意をしているところだった。

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38: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:32:33.93 ID:gvfU7wur0
「おや? 部屋にいなかったのかい?」

サザエは頷いた。「朝の散歩にでも行ったのかしら……」

「そうかもしれないね。お父さんもわたしが起きた頃にはとっくに部屋に居なかったからねぇ」
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39: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:34:38.26 ID:gvfU7wur0
「どういう意味もなにも、そのまんまじゃないか。僕に言わせれば、姉さんはすこし押えつけすぎるんだよねぇ」

「アンタになにがわかるのよ、小学生のくせに」

「ホーラそうやってまた僕をおさえつける。反省しないなぁ姉さんは」
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40: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:35:58.99 ID:gvfU7wur0



ワカメと二人で顔を洗い、歯を磨いていると、玄関から波平らの声がした。

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41: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:36:46.00 ID:gvfU7wur0
「父さんったらご機嫌ねぇ」

「年をとると朝型の人間になるものなんですよ」フネは忍び笑いをした。

朝食の席での話題は、今日の予定についてだった。
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42: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:37:27.31 ID:gvfU7wur0



真上に登りつつある太陽が燦燦と夏の恵みを降らせている。一行は、空の下を、館を南に下ったところにある海へやって来た。

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43: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:38:24.02 ID:gvfU7wur0
「子供たちは元気ですねぇ」フネはワカメに手を振り返した。

「ああ、連れてきた甲斐があったというものだな」

「伊佐坂先生に感謝しなくちゃいけませんねぇ」
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44: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:39:29.51 ID:gvfU7wur0



「カツオに任せて大丈夫かしらぁ?」

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45: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:40:38.81 ID:gvfU7wur0



サザエの言葉は、まさに最悪の形で実現することになった。

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46: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:41:45.31 ID:gvfU7wur0
「もちろんだよ。でも、いくら呼んでも返事をしなくて……」

カツオの言葉はだんだん弱々しくなっていった。

サザエは、これじゃあ埒が明かないとみて館の方へ走りだした。「きっとそう遠くへは行ってないはずよ。みんなで探しましょう」
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47: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 23:42:52.29 ID:gvfU7wur0



島は広かったが、六人の人間が協力すれば短時間で踏破することが可能だった。彼らは懸命にタラオを捜索した。しかしタラオは一向に見つからなかった。

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