過去ログ - 幸子「ドリーム・ステアウェイ」 みく「イントゥ・ヘル」
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32: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/24(日) 01:43:55.23 ID:1rz28tPbO
あい「……けれども、幸子君。これはチャンスだろう?」

幸子「チャンス、ですか……?」

あい「そうだ。まず俗な事を言うなら、君も私も、話題作の主演を務めるというのは、非常に大きな仕事だ。名声は一度に高まるだろう。……けれどそれ以上に、私はね、この撮影を、私自身の魅力を引き出す機会だと思っているよ」

幸子「……自分の、魅力」

あい「例えば、誰かを魅了する為にどう微笑めばいいのか、どんな視線を向ければいいのか――写真映りを良くする方法なら、幾つか心得ているつもりだった。ところがね、演劇を学び始めて、いざ舞台の上で動いてみると、写真に写る為のノウハウは、遠くの席のお客さんには通用しない。全く別なアプローチが要求されたんだ」

あい「けれど、自分と異なる人間を演じる事で、気付けた事がある。自分らしさを押し出さずとも、全く包み隠しても尚、どうやっても滲み出る色≠ェある――寧ろ、自分以外の人間を演じる事で、その色≠ェ強調されるようだった。その色≠アそ、私は、魅力≠ニいうものだと思っているよ」

あい「つまり……自分の魅力は、意外に自分でも知り尽くせてはいないし、思ってもいない所から発掘できる。その為に、例えば君と私のように接点の無いもの同士が、パートナーになってドラマの主役を飾るなんていうのも、面白いじゃないか」


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