過去ログ - 高垣楓「想い」
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11: ◆kbUNpGyKq6
2016/04/24(日) 00:01:52.79 ID:dMNJmZED0
>>10
あ、楓さんだ


12:名無しNIPPER[sage]
2016/04/24(日) 00:35:52.31 ID:vbILhuwAo
乙です


13: ◆kbUNpGyKq6[sage]
2016/05/09(月) 00:54:54.28 ID:mfzAERao0
 身支度を整えて出発する頃になっても外は相変わらず真っ白で、玄関先に停まっているタクシーがやっと見える程度だった。
 プロデューサーがチェックアウトに行っている間、何の気なしに壁に貼られた観光情報のポスターを見ていると、丁度今時期に開催しているものがあった。
「これは綺麗ね」
 雪原にイルミネーションを配置して、ショータイム中には音楽に合わせて光るという。北海道の冬のイベントと言えば雪まつりくらいしか知らない私にとっては、興味を引かれるものだった。


14: ◆kbUNpGyKq6
2016/05/09(月) 00:57:43.53 ID:mfzAERao0
「お待たせしました」

 詳しい内容を確認する前にプロデューサーが戻ってきたので、それ以上の情報は得られないまま、玄関前のタクシーに向かう。

「O市の西○条○丁目に......」
以下略



15: ◆kbUNpGyKq6
2016/05/09(月) 00:59:13.07 ID:mfzAERao0
 運転席に目をやると運転手さんもこちらをチラリと見た後、深く頷いた。

「私はかれこれ30年間無事故無違反です。お任せください」

 微笑みながら宣言され、不思議と安心感を覚えた。運転手さんはさらに続ける。
以下略



16: ◆kbUNpGyKq6
2016/05/09(月) 01:00:21.56 ID:mfzAERao0
 詳しく話して良いものか判断がつかず、隣を見るとプロデューサーがすかさず話し出した。

「ほら、最近このあたりもたまにテレビで紹介されるようなってきたでしょう?今回はあそこの温泉の特集があったんですよ」

「と、いうことはお二人はマスコミ関係のお仕事をされてるのですね」
以下略



17: ◆kbUNpGyKq6[sage]
2016/05/09(月) 01:01:12.55 ID:mfzAERao0
「ああ、どこかで見た顔だとは思いました。ええと......」

「高垣楓です」

 プロデューサーが話したので、私も名乗ってみる。ファンになってくれる人はどこにいるか分からないし、何となくこのまま黙っているのも気まずい感じがした。
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2016/05/25(水) 11:48:03.87 ID:RZXxEEZkO
マダー?


19: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:22:07.84 ID:hZgTANfB0
 到着したのは閑静な住宅街。運転手さんにお礼を言いつつタクシーを降りると、いたって普通の一軒家の前だった。プロデューサーに促されで玄関先に移動すると、中から賑やかな声が聞こえてきた。ガチャリ、と開いたドアから愛嬌のある顔が覗く。

「いらっしゃい!初めまして、Pの母です。息子がお世話になってます」

「は、はい。よろしくお願いします......?」


20: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:23:21.95 ID:hZgTANfB0
 勢いよく捲し立てられて私がよく分からない返事をしていると、後ろから声が上がった。

「母さん、挨拶は中に入ってからにしよう。家の中だと分からないかも知れないけど、吹雪なんだ」

「あらごめんなさい。さ、入って」
以下略



21: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:24:40.76 ID:hZgTANfB0
「本当、遠いところよく来てくれました」

「高垣楓です。お世話になります」

 少し緊張しつつ改めて挨拶すると、そこからは怒涛のトークタイムが始まった。
以下略



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