17: ◆kbUNpGyKq6[sage]
2016/05/09(月) 01:01:12.55 ID:mfzAERao0
「ああ、どこかで見た顔だとは思いました。ええと......」
「高垣楓です」
プロデューサーが話したので、私も名乗ってみる。ファンになってくれる人はどこにいるか分からないし、何となくこのまま黙っているのも気まずい感じがした。
18:名無しNIPPER[sage]
2016/05/25(水) 11:48:03.87 ID:RZXxEEZkO
マダー?
19: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:22:07.84 ID:hZgTANfB0
到着したのは閑静な住宅街。運転手さんにお礼を言いつつタクシーを降りると、いたって普通の一軒家の前だった。プロデューサーに促されで玄関先に移動すると、中から賑やかな声が聞こえてきた。ガチャリ、と開いたドアから愛嬌のある顔が覗く。
「いらっしゃい!初めまして、Pの母です。息子がお世話になってます」
「は、はい。よろしくお願いします......?」
20: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:23:21.95 ID:hZgTANfB0
勢いよく捲し立てられて私がよく分からない返事をしていると、後ろから声が上がった。
「母さん、挨拶は中に入ってからにしよう。家の中だと分からないかも知れないけど、吹雪なんだ」
「あらごめんなさい。さ、入って」
21: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:24:40.76 ID:hZgTANfB0
「本当、遠いところよく来てくれました」
「高垣楓です。お世話になります」
少し緊張しつつ改めて挨拶すると、そこからは怒涛のトークタイムが始まった。
22: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:25:30.21 ID:hZgTANfB0
昨日今日と自分の事を話す機会が多いなぁと思いながらも、不思議と悪い気はしなかった。単なる慣れなのか、はたまたプロデューサーの実家にいるという事実がそうさせるのかはよく分からないけど。ちなみにプロデューサーは隣で黙ってお茶を啜っている。
「まあでも大丈夫。2〜3年もすればきっと冬でもやっていけると思う」
「......はい?」
23: ◆kbUNpGyKq6
2016/06/09(木) 01:26:20.48 ID:hZgTANfB0
突如話の流れが見えなくなった。それでもなおお母さんの話は止まらない。
「よくよく考えたらPの仕事場は東京だったわね。残念」
「残念......ですか?」
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