4: ◆kbUNpGyKq6
2016/04/23(土) 23:46:24.50 ID:7hYW2Gbh0
「随分と長く入っていたんですね」
支度をして出ると、プロデューサーが近くの休憩所で待ってくれていた。
「はい、ここのお湯、気に入りました」
「それは地元の人間として嬉しいですね」
「折角の美人の湯ですから、勿体無くてついつい長湯しちゃいました」
元々温泉は好きだし、やはり遠出をしたのであればゆっくりしたい。
「ふむ、楓さんと美人の湯ですか......」
何やら考え込むプロデューサー。この感じは仕事のことを考えているに違いない。
「えいっ」
難しい顔の頬を突っつく。
「んあ?」
驚いた表情でこちらを見るプロデューサーの前で人差し指を立てて見せる。
「今日はオフなんですから、難しいことを考えるのは無しです」
「うっ、しかしどこにチャンスが落ちているか......」
「お仕事の話はめっ、ですよ」
いつもより強めに主張してみると、少し戸惑った後に渋々といった様子で「はい、分かりました」と了承してくれた。
23Res/12.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。