過去ログ - 【艦これ】提督「続投しましたけど…」
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587:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 22:21:04.30 ID:a2V6/jCW0

大淀たちは待ちきれなかった。
提督からの連絡はついに来ず、やがて正式な帰国の日となった。
いつも通りの商船護衛任務での帰国である。
当然提督が戻ってこないことで夕立は荒れ、涼風は明確に落ち込んだ。
だがそれでも、彼女たちは出港を待っていた。

隊列を組ませた大淀は由良を盗み見る。
上の空のような彼女は、空を見ていた。
ふと天城が言った。

「暗くなりましたね」

出港の時間の関係で、すでに日は落ちようとしていた。
大淀は天城に答えた。

「ええ…」

メガネ越しの赤い夕日に目を細め、そう呟く。
結局、提督は来なかった。
大淀は胸が苦しくなった。

「ていとくさん…」

夕立が寂しそうに言った時だった。
先に帰国する少将の護衛艦が動き出した。



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