過去ログ - 【モバミリクロス】 双葉杏は、お姫さまになる
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200: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:35:41.68 ID:8/65WS+P0
 
「あの、ちひろさん。今の話の流れで言うと、ライブバトルに勝てなかったのは
 杏の力不足が原因だよね? 私には、何のお咎めも無しなの?」

「それが、美希ちゃんがライブで勝ったことに関しては、あの人、むしろ誇らしげなんですよ。
以下略



201: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:36:43.46 ID:8/65WS+P0

 その言葉を聞いて、私の胸がちくりと痛む。

 こう言っちゃあなんだけど、確かにウチの事務所は時に冷酷に、時に強引に、
 他所への妨害だったり自分のところのアイドルの売り込みだったり、手段を問わない一面があるのは事実。
以下略



202: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:38:50.70 ID:8/65WS+P0
===

「それで――この私に一体、どんな話があるというのだね?」

 あれからちひろさんの部屋を出た私たちは、彼女を連れて社長室へと乗り込んだ。
以下略



203: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:39:57.16 ID:8/65WS+P0

「待った。私はねぇ、今、すこぶる機嫌が悪いのだ。話がしたいならば単刀直入、用件だけを伝えたまえ」

 それはつまり、私たちの話を真面目に聞くつもりはないってことなんだろうけどさ。
 
以下略



204: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:41:26.98 ID:8/65WS+P0
 
「いいか? 今回のライブバトル、その相手が『あの』美希ちゃ……ゴホン! 
 星井美希だったのは、君たちにとって不運だったことは認めよう。

 なにせ彼女はこの私が見染めて直接スカウトを行ったアイドルでねぇ。私はこうみえて目利きには少々自信がある……
以下略



205: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:42:45.31 ID:8/65WS+P0
 
「ウィ! 本来ならばあのような戦いは、最初から避けるべきだったのだ……そして、だからこそ千川ちひろぉ!」

「は、はいっ!」

以下略



206: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:44:47.99 ID:8/65WS+P0
 
「もう、もう! どうしてみんな仲良くできないのっ! 

 杏ちゃんは社長さんにお話しがあって、それを聞いて貰いたいだけなのに、
 社長さんも社長さんで、終わったことばっかりぐじぐじといつまでも引きずって!」
以下略



207: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:46:05.87 ID:8/65WS+P0
 
「そ、そうだ! 失敗するからこそ次に向かって頑張れるってことを、私は美希から教わった! 
 だからこそ、今度勝負するなら絶対に負けたくないって思うし、そのためならどんな手段だって使ってやるって思ってる!」

「えぇい! 過去にこだわってるのはお前たちの方じゃあないか! 
以下略



208: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:47:18.86 ID:8/65WS+P0

「しかし……しかしそれでは舞には……私の目指した彼女のような唯一無二の存在には……!」

 黒井社長がよろめくように呟いた、「舞」という名前。
 社長とちひろさんが準備をし、今の時代に杏を使って「再現」しようとした、伝説のトップアイドル「日高舞」。
以下略



209: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:48:27.52 ID:8/65WS+P0
 
「お願いします黒井社長! 私にもう一度、美希と戦うチャンスを下さい! 
 そして彼女に勝つためには、ここにいるきらりの力が必要なんです!」

 深々と、私は黒井社長に頭を下げる。
以下略



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