過去ログ - 【モバミリクロス】 双葉杏は、お姫さまになる
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210: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:49:44.14 ID:8/65WS+P0
===

 それから永遠とも思える程に長い時間の沈黙が部屋を満たした後で、ようやく黒井社長が沈黙を破る一言を口にした。
 
「……顔を上げたまえ双葉杏、これが一体、何に見えるかな」
以下略



211: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:51:05.80 ID:8/65WS+P0
 
「そしてこれが、君たち二人が仮にユニットを組んだとして、星井美希に勝つことのできる可能性の数値。
 つまり、一パーセントと言うわけだ。だが、しかし……」

 黒井社長が、まるで改めて値踏みするかのように、私ときらりの顔を交互に見た。
以下略



212: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:52:55.41 ID:8/65WS+P0

 私がそんなことを思い出してると、黒井社長が今度はきらりの方へと顔を向ける。

「それと、そこの背の高い方の君。先ほどは聞きそびれてしまったが……フルネームはなんと言うのかね?」

以下略



213: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 11:53:50.14 ID:8/65WS+P0
AMFでなくIMF、今度は間違っていないハズ。ここまで。


214:名無しNIPPER[sage]
2016/05/23(月) 12:04:55.14 ID:oABWpEZlO
なんか展開が熱くなってきたぞ乙!

確率が確立に(ボソッ


215: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 17:57:39.94 ID:8/65WS+P0
ご指摘感謝>>216訂正

×「たとえ一パーセントの確立だったとしても、そこには勝つことのできる可能性があると言うことでもある。
○「たとえ一パーセントの確率だったとしても、そこには勝つことのできる可能性があると言うことでもある。


216: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 17:59:13.84 ID:8/65WS+P0
===24.「それからの人々」

「子供の機嫌をとるためならさ、あんまり効果はないよ、ソレ」

 俺と桃子が初めて出会った日。彼女は「第二企画室」のソファに座り、
以下略



217: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:00:41.77 ID:8/65WS+P0
 
「君と別れてから、俺にも色々と思うところがあったってことだよ。
 その結果の一つが、目の前にある光景だと考えると、なんとも感慨深いものがあったりするね」

 そうして俺たち二人は舞台の上、公演の為の練習をしている数人の少女たちへと視線を戻す。
以下略



218: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:01:48.80 ID:8/65WS+P0

「そうなんですか? でも、あの二人……杏ちゃんと、きらりちゃん。
 彼女達を見ていると、あぁ、Pさんのところも少しずつ、変わってきてるんだなぁ……って、思いましたけど」

「あの二人は、また特別だよ。本来なら、ウチを離れたってやって行けるだけの力があるのにさ……
以下略



219: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:03:29.99 ID:8/65WS+P0

「それにね、人を指さすのは失礼なんだよ! これが桃子だからいいけどさ、
 ホント、いつまでたってもそういう細かいところが抜けてるんだから」

「ははっ、悪い悪い……近くに用事があったから、ついでに寄っただけなんだ。
以下略



220: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:04:57.90 ID:8/65WS+P0
 
「も、桃子はさ、杏の先輩だったけど、今じゃ人気も実力も、あっちの方が数段上でしょ? だけど、その……
 諦めたわけじゃ、ないの。いつか私も、杏たちと同じ場所まで登ってやるんだって気持ちで、今だって頑張ってるんだよ」

「それは、二人を目標にしてるってことか」
以下略



221: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:07:03.42 ID:8/65WS+P0

 舞台の上から、休憩の終わりと告げる声がかけられると、
 桃子は言いながら舞台の方へと歩き出し、振り向きざまに言ったのだ。
 
「その時になってから手放すんじゃなかったって、絶対におじさんを後悔させてあげちゃうから……期待、してなさいっ!」
以下略



222: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:11:46.96 ID:8/65WS+P0
===
 
 ――真上に広がる青い空は、雲一つなく晴れ渡り、
 その下にある大地も、空と同じよう際限なくどこまでも広がっているようだった。

以下略



223: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:14:01.03 ID:8/65WS+P0
 
「それ、本気で言ってるのぉ? ちょっと前の杏ちゃんならともかく、
 今の杏ちゃんには、らしくないセリフだなーって、思うんだけど」

「けど、けどさ、やっぱり直接会った時に、どういう態度を取られるかって、心配になるじゃんか。
以下略



224: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:15:33.05 ID:8/65WS+P0

 小さな少女の決意の言葉を聞いて、大きな少女が満足そうに頷いて立ち上がる。
 そして彼女が差し出した大きな手を、小さな少女の小さな手がしっかりと握り返す。
 
「……そう言えば、さ。家族ってことでふと疑問に思ったんだけど」
以下略



225: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/23(月) 18:17:44.06 ID:8/65WS+P0
===

 当初考えてたプロット。
 あんきら、出会ってアイドルデビュー→なんでもできてすぐに人気者になった杏より、
 中々目のでないきらりばかりをPが気に掛ける→杏の嫉妬から二人が喧嘩→仲直り、改めてユニットあんきら結成→おわり。
以下略



226:名無しNIPPER[sage]
2016/05/23(月) 20:05:37.31 ID:oABWpEZlO
おー、ここで終わりときましたかー
名残惜しく感じるくらいがいい終わりなのかもな
何はともあれ長いこと乙でした

また次の作品に出会えるのを楽しみに


227:名無しNIPPER[sage]
2016/05/23(月) 20:19:17.60 ID:m7QISJtfo
乙でした


228:名無しNIPPER[sage]
2016/05/24(火) 01:14:45.06 ID:5qesHejq0
いいssだった
掛け値なしに


229:名無しNIPPER[sage]
2016/05/24(火) 12:05:30.73 ID:o1jXq/Nho



230:名無しNIPPER[sage]
2016/05/27(金) 19:19:15.65 ID:5PBbxiL9o
おつ
Pが渋くて好き
音無さんのアイドル姿とか凄そう


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