過去ログ - 【モバミリクロス】 双葉杏は、お姫さまになる
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31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/01(日) 01:57:24.20 ID:e3BoUh1o0
 
「ほらほらここは皆の通り道なんだから、塞いじゃったらお店の人にも迷惑でしょーが」

「あっ、プロデューサー」

「プロデューサー? じゃあ、この人が杏ちゃんの言ってた例の不審……」

「す、ストップきらり! それは言っちゃダメだって!」

 「例の」とは、私がアイドルデビューするきっかけとなった、あの公園での不審者騒動の事。

 プロデューサーもきらりも、お互いにどんな人物なのかって事は私から聞いてはいたものの、
 こうして直接顔を合わせるのは、確か今日が初めてだったはず。

 
「あぁ、アナタがきらりさんですか。お話は双葉から聞いてましたが……いやぁ一瞬、彼女のお母さんかと思っちゃいましたよ」

 ハハハと笑いながら、きらりを見上げるプロデューサー。

 関係はないけどこの二人が並んだ姿、プロデューサーより高いきらりを見ると、改めて彼女の背の高さを実感するな……
 なんて事を考えていると、きらりがプロデューサーにもぺこりと挨拶。


「はい! 杏ちゃんが、いつもお世話になってます!」

「あ、こりゃどうもご丁寧に」

 でも待った! この流れはマズいヤツだ。

 私は再び「母親役」になり始めたきらりの腕をつかむと、彼女の体を強引に引っ張って歩き出そうとした。
 けど、小さな私がいくら力を込めたところで、きらりの体がびくともしないのはご愛敬。
 
「ほら早く帰ろうよ! 今日は久しぶりに、一緒にご飯食べようって約束したんだからさ!」

「あぁん、でもぉ!」

「デモもストも無いって! 早くしないと、休日が終わっちゃうよ!」

「うー、それじゃあ本当に、これからも杏ちゃんをよろしくお願いしますにぃー」



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