過去ログ - 【安価・コンマ】あなたで魔法科高校【オリキャラ】
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◆RRy8Fqxs/o
[saga]
2016/05/05(木) 00:43:27.73 ID:VQzqv1T00
あの後狼狽する彼女を何とか宥め、話を聞くために近くの喫茶店へと足を運んだ。
まさか自分が誰かをリードすることになるとは、我ながら成長したものだ。
少女「う〜すみませんでした…」
店員への注文を済ませ、少女の方もようやく落ち着いた所で本題に入る。
貴女「さっきから私の事付けていたと思うんですけど……。私、何かやっちゃいました?」
自分に非がない筈なのに自分を下げて話の種にするところは未だ成長には遠いらしい。
ともかく、私の言葉を聞いた少女は一人百面相をした後意を決したようにこちらに向き直った。
少女「えっと……脱いでもらってもいいですか!」
瞬間、空気が凍った。
叫ぶような大声というわけではなかったが、それでも店内で注意を惹くには十分すぎるインパクトのある言葉に、一瞬何が起きたのか理解できなかった。
貴女「スイマセンそんな趣味無いですごめんなさい」
あまりの事に早口でまくし立てながら若干引くと、彼女も自分が何を言ったのか理解が追いついたらしく顔を赤らめ始めた。
少女「ち、ち、違うんです!そういう意味じゃなくて!」
手と顔をブンブンと振って必死に否定するその姿は普段なら小動物を連想とさせ、可愛らしさを感じさせたことだろう。
だが引きつった笑いしか浮かべられない私にはそんな感想を持つことが出来なかった。
少女「あの、そうじゃなくて……。あなたの手首のCADを見たかったのでカーディガンを脱いで欲しかったってだけで……」
段々と尻すぼみになっていくその声としょぼくれていく様子を見るとなんだかこちらが悪者のように感じてしまう。
そんな彼女の言葉を咀嚼し何とか平静を取り戻すのに数秒掛かったが、話を聞けばどうして普通の事だった。
貴女「えっとまあ、それだけなら。ただ脱ぐのは恥ずかしいので袖を捲くるだけでも?」
少女「大丈夫ですありがとうございます!!」
私がそう答えると少女はパァっと表情を明るくしテーブルの前に乗り出した。
そんな彼女の剣幕に押されつつ宣言通りに袖を捲り腕輪がよく見えるように腕を彼女の方へ突き出す。
すると彼女はCADを下から覗きこんだり触ってみたりと、数分の間あらする方法でCADの観察を続けていた。
そんな彼女の様子に、店内の客は先程とは別の意味で引いていた。
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