過去ログ - モバP「楓さんと同じ高校だったら」
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2016/05/03(火) 23:04:01.52 ID:d30ie544O
 高垣さんは、俺よりも早く教室を出た。即ち、彼女はもう屋上にいるだろう。 
 あまり待たせてはいけないと、階段を一段飛ばしで駆け上がる。 
 屋上へと繋がるドアを開けると、果たしてそこには高垣さん一人だけだった。 
 彼女は、暑そうに片腕をおでこの前に持ってきて、腕を笠のようにして立っていた。ここは日光が眩しい。彼女は、肌の白さも相俟って病的に綺麗であった。 
 こんな風に、たまに高垣さんに見惚れてしまうことがある。さらりと風が頬を撫ぜ、漸く俺は動きだした。 
  
 「高垣さん」 
  
 いうと、彼女は佇まいを直す。 
 声をかける前から、俺に気がついてはいたのだろう、少しも驚いた様子は見せない。 
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