2:名無しNIPPER[saga]
2016/05/04(水) 23:21:18.74 ID:FtlqZpv40
来ヶ谷「そう思った根拠を聞かせてくれないか?」
理樹「根拠?根拠……ははっ!そんなのいくらでもあるよ!でもその様子だと来ヶ谷さんは気付いてないんだよね…じゃあ仕方ない。一から説明してあげるよ」
理樹「今いる世界がおかしいと思った理由。それは君達だ」
理樹「僕が小さい頃、親を亡くしたことを?」
来ヶ谷「ああ。知ってるよ」
理樹「思えばその時から『この夢』を見ているのかもしれないな。だってさ、おかしいとは思わない?今でこそ克服している病気を高校まで抱えてきて一度も僕がいじめられた事がないだなんて!親がいないのも合わさって格好のターゲットになったはずなのに」
来ヶ谷「それは君が恭介氏達に守られていたからでは?」
理樹「そうさ。そこが重要なんだ!本当は僕に恭介や真人のような幼馴染なんて存在しなかったんじゃないかな?」
来ヶ谷「君が妄想で作り出したとでも言いたいのか?」
理樹「流石『賢い』設定の来ヶ谷さん。僕の言いたいことをズバリ当ててくれる」
来ヶ谷「なるほど。やっと君の考えていることが分かった。君は自分の周りの人間は全員………」
理樹「そう。僕にとってはあまりにも都合が良すぎる。ならそう考えるほうが自然じゃないかな?」
来ヶ谷「幸せが信じられないのか」
理樹「信じられたらどれ程気が楽だろう!でも現実はそう甘くはない。きっと今頃本当の僕は事故の所為で精神を病み、病院で医者によく眠れる薬を胃袋に詰められ、牢屋のような個室の中で寝ているに違いない」
来ヶ谷「今日の理樹君は妄想が激しいな」
理樹「じゃあさ。とある男の子が酷い事故から10年経ってさ、こんな雲ひとつない青空で君のような美少女と論議を交わしているのと、精神病院で縮こまっているのとじゃどっちの方が現実味がある?」
来ヶ谷「私にとっては今こうして前者を体験しているからそちらしか考えられないな」
理樹「残念!僕はもう一つの方が理にかなっていると思うね!」
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