11:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:21:21.39 ID:1EMEuCfU0
やがて、「うん、うん。それじゃあ」というしまりのない言葉と共はあいつは受話器を戻した。
「女の人から電話なのね」
私は、そう言った。
言葉が氷点を割るのを、自分でも感じながら。
「高校時代の同級生からだよ」
あいつは、私の怒りが理解できないのか、少しおびえつつも、どうしたのと言いたげな表情で応えた。
「随分仲が良いみたいね」
そこまで言ってようやくあいつは私の機嫌が悪い理由に思い至ったみたいで。
「何考えてんだって。全然そんなんじゃないって。本当に只の同級生だって」
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