過去ログ - 伊織「あいつと喧嘩した」
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17:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:26:46.77 ID:1EMEuCfU0
怒った。

私のことが信じられないなんて、それだけは許せない。

「私はあんたみたいな浮気者じゃないわよ」
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:27:13.71 ID:1EMEuCfU0
思い返してみて、 私も、というか私がきっといけなかったと思う。

でも、気がついてくれたっていいのに。言葉の裏側の想いに。

そう思うのは、私の甘えなのかしらね。


19:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:28:04.29 ID:1EMEuCfU0
いいかげん、息のつまるような空気に耐えかねて、遂に私はこの部屋から退却することに決めた。

私は壁ぎわに寄って、ワードローブからコートを取り出した。

「どこ行くの」
以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:29:02.68 ID:1EMEuCfU0
私は、コートとお揃いのマフラーを手に取り、それを首にまわしながら、

「あんたこそ、あの人の所でも、行って来たら」

と言った。
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:30:01.29 ID:1EMEuCfU0
「どうして分かってくれないんだよ」

必死の表情で、あいつは言う。
許してしまいそうに心が揺れるけれど、ここは我慢。

以下略



22:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:31:20.04 ID:1EMEuCfU0
私だって悪いということは分かってた。

それでも心の底で、あいつに引き留めて欲しいという気持があった。

けれど、無理みたい。
以下略



23:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:32:33.98 ID:1EMEuCfU0
マンションホールから扉の向こうを眺めた。

昨夜からの雪は既にやんで外は抜けるように青く、それでいてぼうっとしてとらえどころの無いような表情を見せいていた。

一面に白い雪が辺りを埋め、日常を覆いつくしていて、まるで知らない街に来たような錯覚を覚えるほど、いつもとは違った光景に見えた。
以下略



24:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:33:16.54 ID:1EMEuCfU0
アイドルを引退して事務所の社長になってから、私の行動パターンは日増しに乏しくなって来てる。

ほとんど毎日、家と事務所の往復だけで一日が終わる

せっかくの休みや土曜、日曜はたまっている家事をしたり、疲れたからゴロゴロしてることが多い。
以下略



25:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:34:41.68 ID:1EMEuCfU0
それに最近、あいつが以前ほど私と外に出かけたり、遊んだりすることを楽しいと感じなくなったからのような気がする。

アイドルだった時や二人で暮らし始めた時に感じていた、二人でいる時の胸の高まりが段々薄らいで来たのは、私だってそう。

でも。
以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:36:08.20 ID:1EMEuCfU0
ぶらぶらと駅前へ向かって歩いて行く。ハンドバックを振り回しながら。

いいもの発見。

一度は行って見たかったけれども、でもなかなか行く機会がなかったもの。
以下略



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