39:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:50:05.73 ID:1EMEuCfU0
駅近くのビルを回り込んで来た風が私の身体に吹き付ける。
寒い。とても寒い。凍えそうなほど。
ポケットにいれていた手を出して、こすりあわせてみる。
息を吹きかけてみる。
それでも、やっぱり寒かった。
いつもなら、 あいつが暖めてくれるのにと考えてしまうそんな自分が情けなくて……。
身体が震え出して、その震えは自然に足踏みに変わる。
雪のとけた水でぬれているコンクリートを踏む足音が天井に当たってホームに響いた。
59Res/31.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。