41:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:53:33.49 ID:1EMEuCfU0
通りすぎる人の一人一人をじっと見る。
いるかなと期待しながら。
きっといるに違いないと思いながら。
でも、あいつはいなかった。
次の電車かもしれない。
乗客の最後の一人が私の前を通りすぎて、人の少なくなったホームに取り残された私に、そんな言葉がささやきかける。
もう少し待とう。
もう少し。
人気の無くなったホーム。
カラスが空から降りて来て、電線に止まった。私の方を見ている。
不思議そうに。
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